マゾ奴隷調教小説3 赤い紐"akai-himo"

 うなじまで引き上げた二本の紐を、首にかかった紐に通して両側に分け、真紀の脇の下から前に回すと、前の紐にそれぞれ引っかけ、また後ろに戻して引き締める。すると、真紀の乳房の上側が、紐でぎゅっと締めつけられた。同じ手順で、僕はまた後ろの紐を前に回して引っかけ、後ろに戻して締めつける手順をくり返した。真紀の乳房の下側、おなか、下腹が、横にかかった紐で、順番に締めつけられていくと、やがて亀甲縛りの形が完成した。僕は真紀の背中で紐を固定すると、真紀の両手を後ろに回し、余った紐で縛ってしまった。
 縛りを完成した真紀の身体の前にまわると、僕は紐の形を整えた。それぞれの割合を微妙に調節して、バランスのとれた形に仕上げていく。小さく白い真紀の身体全体を、今や赤い紐が抱きしめ、締めつけている。それは、何とも言えない、とても妖しすぎる光景だった。
「これ、夜中のテレビで見たことあります。女の人が、服の上からこんなふうに縛られてたんです…。私も、憧れてました。でもっ…、あぁっ…」
 僕に話しかける途中で真紀が可愛くあえぎ、顔を真っ赤に染めていく。どうやら、身体を少し動かすだけで、股間に当たった紐が引っぱられ、アソコを刺激するらしい。紐は全部で一本だから、身体のどこが動いても、股間の紐がアソコをこすって刺激する。感じて身体を動かすと、また紐がずれて、アソコがこすられる。それがずっと繰り返されるのだった。真紀は、
「ヒモが…、ヒモが…」
と、恥ずかしそうに訴えながら、身体をくねくね動かしている。
 赤い紐で全身を縛られた真紀が、立ったまま恥ずかしくあえぎ、身体をくねらせる光景は、初めて見るいやらしさだった。それを見た僕は、ようやく緊張が解け、落ち着いてきた。嬉しがり、恥ずかしがって、とろけそうな表情の真紀をしばらくの間ながめていた。
「あんなに感じちゃうなんて思いませんでした…」
 後になって、真紀が打ち明けてくれた。僕も、裸の股間に紐を通すということが、そんなにも女性を乱れさせるものだとは知らなかった。過去に最初の女性を縛った時は、ジーンズの上からだったので、そんなにくい込むことはなかったのだろう。”股縄”といって、股間に紐を通すだけの縛り方もあるくらいだから、アソコに紐が当たるのは結構気持ちいいのかもしれないとは感じていたが、そんなに効果的なのか、やはり実際に縛ってみないと分からないこともあるんだな、と、僕は思っていた。
 やがて僕は、真紀にも、その縛られた姿を見せてやろうと思いついた。真紀の白い身体に赤い紐がくい込む姿、それは本当に美しく、エロティックな光景だった。真紀も自分で目にすれば、もっと興奮し、喜んでくれるだろう。それに、いわば、それは僕と真紀とが一緒につくった芸術のようなものだ。僕は、
「鏡で見せてあげるよ。こんなチャンスは今しかないんだから、よく見ておかないと」
と、後ろ手に縛られ、歩くのもままならない真紀をバスルームに連れていき、鏡の前に立たせてみた。
 ちらっと目をやっただけで、すぐ目を伏せる真紀に、
「ほら、ちゃんと見ないと。作品なんだからね」
と言うと、真紀は、
「見ました…、見ましたから…」
と、もう十分だという口調で、恥ずかしそうに言葉を返す。
 ホントにかわいい子だなぁと思いながら、僕は真紀を部屋に連れ戻し、ふとんの上に座らせた。真紀がまた顔をゆがめて恥ずかしい声を出し、僕にもたれかかる。座るだけで紐がずれ、アソコがこすられるらしい。その頃になると僕はだんだん余裕が出てきて、しばらく真紀の身体を揺らしては、声を上げさせ楽しんだのだった。

つづく

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