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官能小説用語集 その7

縄(なわ)

 日本独自のSM文化を象徴する言葉が、この”縄”ではないでしょうか。日本におけるSMの縄には、単に身体を固定する以上に、深い役割があるのです。
 日本でSMと呼ばれる行為が始まった頃、S男性は、手近にあった縄を用いて、マゾ女性を縛り上げました。やはり最初は、身体を固定するためだったでしょう。しかし、手先の器用な日本人は、縛り方にも工夫をこらし、あらゆる変化を生み出していきました。そして、さまざまな形に女体を縛り、吊り上げ、責め立てていくうちに、縄で身体を縛ること自体を一つの責めとして、完成させていったのです。縄できっちりと縛られると、あまりの快感で陶酔してしまう、いわゆる”縄酔い”を起こしてしまうマゾ女性がいるくらい、縄で縛られる快楽は素晴らしいものです。そのように、縄で身体を責める、いわゆる”緊縛”するということが、日本独特の、淫靡で妖しいSMの世界を作りあげる一つの要素となっていったのです。
 緊縛写真や緊縛画、劇画やSM小説、SMビデオといった、日本独自のSM文化が育っていく中で、縄は常に、女体を縛り、責め立て、そして陶酔させる重要な道具として、その世界の中心に深くかかわってきました。そこで繰り広げられる、縄で女体が縛られ、辱められるというイヤらしい光景は、西洋のSMとはまた違った趣があり、現在ではその妖しい官能美に魅せられる海外のマニアも数多く存在しています。
 僕も、裸の身体を縄できつく縛られ、恥ずかしい部分を調教されながら、至福の笑みを浮かべている女性の写真を見た瞬間に、その世界に引きずり込まれてしまいました。縄奴隷、縄調教、縄羞恥、など、”縄”という文字が入った熟語を目にしただけで、僕の脳裏には、あのいやらしい光景が浮かんでしまうのです。
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鼻責め(はなぜめ)

鼻の穴を手で広げたり、鼻フックと呼ばれるカギ型の器具で引き上げて、変型して責めることをいいます。普通では考えられない行為であり、やられる側は、たいへんな羞恥を味わいます。性器や、お尻の穴を広げられ、のぞかれるのに匹敵する感覚でしょう。女性の鼻が豚のように変型し、ぶざまな顔になる光景は、マニアにとっては最高のものらしく、中には、この器具を自作する人さえいます。

張り型(はりがた)

男性器の形に似せて作ったオナニー用グッズのうち、動かないものを張り型といいます。古い言葉なのでしょうか、あまり使われてはいないようです。ディルドーと同じような意味です。

バイブ

バイブレーターの略。ペニスのような形のオナニーグッズとして有名です。もちろん、お相手と楽しむ事もできますが^^。電池でぶるぶると振動し、くねくねとうねります。大半のバイブは、根元が二股に分かれていて、中に入れたまま、クリトリスも同時に刺激できるようになっています。最近では、根元に真珠が入ったものや、ICバイブという、複雑な動き(笑)ができるタイプ、また、スケルトンやカラフルなものもたくさん発売されているので、ぜひ一度は体験してみるといいのではないでしょうか。
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