プライベート調教3

 インターフォンを押すと、ドアが開きました。顔を出したのは、すこし背が低い、がっしりとしたタイプの方です。気さくにあいさつをされ、中に招かれました。玄関にはたくさんの靴が並べてあったので、大勢の人が待っているのかと一瞬うたがいましたが、そのまま奥に入っていくと、他には誰もいませんでした。そこは間接照明の広い部屋で、ベッドやテーブルが置いてあり、ステレオからは環境音楽が流れていました。そして残りのスペースに、工事現場で使うような、大きくて青いビニールシートが広げてあったのです。
 その方は最初に紅茶を入れてくれ、飲みながら少し話をしました。僕が、こんなものを持ってきたんですと、カバンの中から洗濯バサミやバナナを取り出すと、男の人は、段ボールの箱の中からたくさんの道具を取り出し、ビニールシートの上に並べました。たくさんの縄やロウソク、ムチやアイマスク、そして、浣腸が揃っていました。浣腸はイチジク浣腸でなく、もっと容量がある医療用の物らしく、初めて目にするタイプでした。僕がその道具に圧倒されていると、その方は、縛られている男性の写真が何枚も載っている、インターネットのページを僕に見せながら、どう思うかとたずねたのです。
 初対面で緊張していた僕は、あまりしゃべれず、その人も、どう進めていけばいいのか、とまどっている様子でした。そのうちに、とにかくやってみようということになり、その人は僕を立たせて後ろに回り、僕のズボンのベルトをそっとゆるめたのです。
 責めは厳しいけれど優しい口調で、というお願いをして、調教が始まりました。男の人は後ろに回ったまま、僕のズボンを下ろしていきます。僕も自然に、シャツのボタンを自分で外していました。そして、だんだん興奮しながら、衣服を全て脱いでしまったのです。
 もう、僕のペニスは勃起していました。男の人は、全裸の僕を後ろから抱くように手を伸ばし、乳首をなでたり、ペニスを触ったりしています。その時点では、まだ相手の人は服を着たままだったので、僕は調教されているんだという実感がわいていきました。
 そのうちに男の人が、僕の両手を後ろに回し、手首をまとめて麻縄で縛り始めました。そして、後ろ手に縛った縄を、胸の上下にもかけていきます。上半身を、縄でぎゅっと締めつけられると、僕はマゾ奴隷の気持ちになっていきました。縛り終わると、男の人は、僕を四つんばいの姿勢で青いシートの上にしゃがませました。両手は後ろで縛られているので、上半身は、首を横に曲げ、頭と肩を床につけて支える形です。お尻を高く上げ、恥ずかしい場所が丸見えになりました。じゃあ、浣腸してやろうな、男の人は、僕のお尻を触りながらそう声をかけたのでした。
つづく
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