アダルトグッズ大特集/今戸悠/河出文庫

 これもまた河出文庫の本です。2001年9月発行なので、現在の一般的なアダルトグッズはもちろん、いろんなところの調教道具、オナニーグッズやダッチワイフ、各種の媚薬に至るまで、すべて網羅されています。しかも、江戸時代に始まるアダルトグッズの歴史や、携帯電話で操作できる最新式のバイブの紹介、医療器具やSMグッズ、ラバー製品など、フェチな分野についての記述も充実しています。さらに、そういう性癖を持った人の告白文などもあり、タイトル以上に、かなり奥深い内容の本です。数年後にニューヨークにオープン予定の、セックスミュージアムのことまでしっかり紹介されています。僕が気に入ったのは、全身貞操帯(アソコを覆う金属製の板と、おっぱいをカバーする金属製ブラがあり、さらに、腕輪と足輪と首輪がチェーンでつながれて、動作そのものも制限されます)や、二人一緒にぴったりくっついて入れる、ゴム製のベッド(袋状になっていて、さらに、頭の部分は全頭マスクになっています!)です。アダルトグッズについて真面目に研究したいと思う人なら、この本を読めば、きっと満たされることでしょう。また、特殊な性癖の人でも、癒されると思います。
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