ヒロミのこれがSMだ/早乙女宏美/河出文庫

幼い頃に読んだ本の中で”飼育される”ことに興味を持ち、ピンク映画の女優からスタートした著者が、やがてMに目覚めていく自らの人生の展開と重ね合わせながら、SMの魅力について語りつくした本です。緊縛の第一人者、濡木痴夢男氏と出会い、縛られる快楽を発見していく様子なども、詳しく説明されています。
鞭、ロウソク、見られる快感、猿ぐつわ、また、切腹などについて、彼女自身の口からその快感が語られていますし、SMの歴史や、雑誌の変遷、SMビデオやSMクラブ、SMホテルやSMグッズの店、マニアのホームページ紹介やイベント潜入記、あるいは、映画や文芸作品中に感じるSMについてなど、日本のSMの発展を身を持って体験してきた彼女ならではの、充実した内容です。SMの知識が全くない人でも、これ一冊で、相当なものを得ることができるでしょう。彼女自身が縛られたり、自分でロウソクを垂らすショーをしている写真などもあります。
これも、河出文庫から出ていますので、ぜひ読んでみることをおすすめします。余談ですが、僕は彼女の自縛SMショーを見たことがあります。
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