食卓の情景/池波正太郎/新潮文庫
鬼平犯科帳などの作者として知られる池波正太郎氏の、食に関するエッセー集です。これはもちろん官能図書ではないのですが、わずかにエッチな要素を含む『鰻』というお話があり、はじめて読んだ高校生の頃にはその描写だけで興奮していたものです。それ以外に性欲を直接刺激するような所はありませんが(微妙な部分があと一カ所あるのですが)、いろんな気分を高めてくれるという意味で、僕にとっては官能図書かもしれません。池波氏が手がけた表紙イラストや挿絵もたいへん味わい深いです。新潮文庫には他にも数冊、池波氏の食に関するエッセー集があり、この本が気に入った方はそちらも読んでみるとおもしろいです。
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