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3
「人間噴水みたい」
自分のオシッコを噴き上げる真理子に、千夏が思わず口ばしる。それとも、人間便器? 自分と千夏の汚物を身体中いっぱいに浴びて、真理子はとても幸せそうだ。街灯に照らされる、ウンチとオシッコまみれでぐしょぐしょの少女、それは遠目では、全身金色に輝く聖女に見えなくもない。
「昔の人で、こんな事した人いないよね」
真理子が笑いながら言う。
「今の人でも、こんなことしないよ」
千夏が言葉を返す。
「これが真理子ちゃんのしたかった事ぜんぶ?他にも何かしたい?」
「ウンチまみれの真理子を、千夏ちゃんに見せたかったから、とりあえず満足。でも…」
「でも、何?」
「この変態な姿のままで、グラウンドを歩いてみたい」
「そっかー、じゃあ一緒に一回りしてみよっか」
二人の少女は、ウンチを塗りたくって金色に輝く身体のままで、プールサイドからグラウンドに出た。裸足のまま、ゆっくり歩く。トラックにそって、そして、真ん中の方へ。
「あぁ、最高に気持ちいいよ。千夏ちゃんは?」
「うん、私も気持ちいい。私たち変態だね」
身体中がウンチまみれのハダカの少女たちは、グラウンドを楽しそうに横切ってゆく。その時ピカっと、ひとすじのライトが二人を照らした。
「あっ!」
ライトの向こうには人影が。それは走ってこちらに近づいてくる。警備員だった。身体がすくみ、動く事ができない。ついに警備員は 、二人のそばにやってきた。
「何だ…、何をしてるんだ、君たちはっ。ううっ!」
二人のあまりの異様な姿、そして、ただよう臭気に、警備員は悲鳴を上げた。
「きみ、たち、は、ここの生徒なのか?」
鼻を押さえながら、警備員は黄金に輝く少女たちに聞く。うなだれてうつむく二人の少女。
「私が、誘ったんです」
申し訳なさそうに、真理子が口を開いた。
「こんな遊びを、してみたかったの」
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