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妊婦三角木馬責め

第一章


 美穂子は新宿のクラブでホステスをしていたが、数ヶ月前に妊娠が分かってから休業中だ。阿佐ヶ谷の安アパートで一緒に住んでいるヒモの純一は、美穂子が妊娠したのを知っても相変わらず部屋でゴロゴロしている。小説家志望の年下男で、売れたら軽井沢に別荘を買ってやるという言葉に惚れて結婚したのだが、書いているところをついぞ一度も見たことがなかった。
(このままだと、出産費用もまかなえそうにないわ……)
 もう臨月間近の美穂子は思い悩んだ末に、以前バイトしていたヌードモデル事務所の社長に連絡してみた。
「なるほど、美穂子ちゃん、分かったよ。お仕事は、あるにはあるけど、どうかなぁ……」
 中目黒にある事務所の部屋で、社長の松田が顧客リストをめくっている。
「何でもやりますから、ぜひっ、お願いします」
 美穂子は松田に頼みこみ、ようやく仕事をもらってきた。それは、妊婦緊縛のエロ本モデルだ。マニアな内容だけにギャラは高額だが、もちろん誰にも言えない、とても辛い時間になりそうだった。
(仕方ないわ、純一さんには頼れないし……。ギャラがもらえるまで、ほんの少しの辛抱よ……)
 美穂子は覚悟を決めて撮影日を待ったのだった。
「ふふふっ、奥さん。社長さんから話は聞いてるぜ」
 その当日、下宮のプライベートスタジオで、全裸の美穂子は布団に座って、後ろ手にきつく縛られていた。下宮というのは、この道30年の変態SMカメラマンで、凄腕の緊縛師でもある。大きなお腹を丸出しにした裸体をさらしても堂々としている美穂子を見て、下宮はイヤらしい笑みを浮かべた。
「もう覚悟はできてるようだな、奥さん」
「はい、何でもやりますので、今日はよろしくお願いします……」
 ふふふっ、そうかい、と言いながら、下宮は縄化粧された美穂子の写真をパシャパシャと撮っていく。
「でも、お楽しみはこれからだぜ。ほらっ、立つんだよ」
 美穂子の緊縛姿を撮り終えた下宮は、スタジオを仕切っているカーテンを開けた。
「それは……?」
 木の板同士を斜めに立てかけて三角形にした家具のようなものが、スタジオの奥の方に置いてある。高さは美穂子の胸のあたりぐらいまでありそうだった。下宮は、緊縛姿の美穂子を三角木馬のところに連れてきた。
「これはいわゆる『三角木馬』さ。この上にまたがってもらおうか、奥さん」
「えぇっ、何ですって?さんかく、もくば……?」
「そうさ、奥さん。これにまたがって、自分の体重でおまんこをイジめてもらうんだ。セルフサービスの拷問道具だよ」
 下宮はふふっと笑うと、木馬の下に階段式の踏み台を持ってきた。
「さぁ、ここから上がって、木馬にまたがるんだ」
「えぇっ?」
 ほらっ、早くしねぇか、と言いながら、下宮は美穂子の縄を持って、強引に踏み台を上らせた。
「さぁ、早く木馬にまたがるんだっ」
 下宮が美穂子のお尻を平手打ちする。
「あんっ!いやぁっ!」
 悲鳴を上げて抵抗する美穂子の片足をグイっとつかんで持ち上げると、下宮は美穂子を三角木馬にまたがらせた。そして、傾いている美穂子の身体を、木馬の上でまっすぐに起こすと、踏み台を取ってしまったのだ。
「んぐうぅっ、はぁうぅっ!」
 いきなりおまんこに木馬が食い込んで、美穂子は悲鳴を上げた。
「痛いわぁ!!あぁっ、許してぇっ!」
 縛られた身体をよじれさせながら美穂子が叫ぶと、木馬はますますおまんこに食い込んでいく。
「うるせえ女だな。もう契約はしちまってるんだよ。撮り終わるまで帰れねえぜ」
 下宮は美穂子にボールギャグをくわえさせ、鼻フックまで引っかけていく。
「これでちょっとはマゾ女らしくなっただろう。動くと余計に痛いぜ」
 下宮は三角木馬の上で悶える美穂子にカメラを向けた。
「ふふふっ、奥さん、どうだい。おまんこにギッチリ食い込んでるだろう、へへへ」
 カメラを構えた下宮が、イヤらしい声で言う。
 ボールギャグをくわえさせられ、鼻フックまでかけられた美穂子は、しゃべることさえできない。
(おまんこが痛いわ、もう、下ろして頂戴……)
「豚鼻でヨダレまで垂らしそうじゃないか、イジめられて嬉しいんだろ?」
(そんなこと……、ありません。わたしはただ、お金が欲しくて……、あぁっ)
 心の中で叫んでも、その声が下宮に届くことはない。おまんこに食い込む木馬の痛みに必死に耐えながら、美穂子はただ、この撮影が終わることを祈るしかなかった。
「こんなマゾ女はもっとイジめてマゾビデオ女優にしないとな。鼻責め変態妊婦シリーズに出してやろう」
(ああっ、そんなぁっ……!?)
 木馬に責められた美穂子のおまんこは、もうジンジンとうずいている。
「ボテ腹なのは今だけなんだから、開き直って稼ぐのも手だろう。あんまり動くと落ちるぜ奥さん」
(はうっ……、おまんこ壊れちゃう!)
「ほらっ、しっかりこっち見るんだ、カメラ目線だぞッ!」
(あぁんっ、分かりました……。もう、お許し下さい……)
 下宮はフラッシュを光らせ、また一枚、美穂子の変態調教写真を撮っていった。

続く

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