ボディーピアス

 ごく普通の人が、ピアスと聞いて思い浮かべる場所と言えば、耳たぶやおへそ、インパクトのある部分でも、鼻、舌ぐらいだと思いますが、(口のまわりや眉にしてる人もたまに見かけますが)、SMの世界では、M女性が、ご主人様への従属の証として、乳首やクリトリス、ラビアにピアスをすることがあります。また、世界的にみれば、男性でもペニスにピアスをすることはそれほど珍しいことではなく、その場所や方法も10種類程度は確立しています。ピアスつきのペニスを入れられると、気持ちいいといううわさも聞きますね(笑)
 ところで、モダン・プリミティブという言葉があります。原始の社会では、身体に入れ墨をしたり、さまざまな場所に穴を開け、ピアスをすることは、特別なことではなく、ごく一般的な儀式として行なわれていました。モダン・プリミティブとは、そのような、人間の原始的な行為(プリミィティブ)を現代(モダン)において再び見直し、実践していこうとする動きを指す言葉です。
 高度に発達し、管理された現代の文明社会で、身体に穴を開けたりする原始的な行為が再び見直され、求められるのは、人間が自然と一体であり、生きている動物であるということを考えると、極めて当然なことではないでしょうか。自分の身体を傷つけ、痛みを感じることは、自分という存在を確かめるためには、もっとも効果的なことなのですから…。ちなみに僕も、乳首にピアスをしていたことがあります(笑)
戻る