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マゾ奴隷調教小説1 羞恥のメス犬調教1

恭子は、朝から緊張していた。今日は、北村先輩に、始めてのマゾ奴隷調教を受けるからだった。
 恭子は、都内の大学に通う、19歳の女子大生だ。北村先輩とは、大学の音楽サークルで知りあった。音楽の趣味が合い、いつしか親密になった二人は、やがて恋人としてつきあうようになっていた。ある日、北村先輩の家を訪れた恭子は、先輩から、意外な告白を受けたのだ。
 「びっくりするかもしれないけど、ちょっと話があるんだ」
そう言われて恭子は、なぁに、と軽く聞き返した。すると北村先輩は、おどろくべき言葉を口にした。
 「恭子のことを、ずっと…、縛ってみたいと思っていたんだ…。僕のこと、軽蔑した?」
突然、そう打ち明けたのだ。
 もちろん、その言葉を聞いて、恭子は電流に打たれたようなショックをうけた。しばらくうつむいたまま、何もしゃべれなかった。北村先輩は、恭子の肩を抱いて、目をじっと見つめながら続けた。
「恭子の事、誰よりも信頼してるから、ついこんなこと話しちゃったよ…。びっくりした?でも、本気なんだ。もちろん、強引に縛ったりしないから安心して。恭子がいいと言わなければ、絶対にそんなことはしないから」
 北村先輩の真剣なまなざしに、恭子は言葉をはさむこともできずに、じっと彼の言葉を聞いていた。しかし、その日はなんとなく気まずい雰囲気になったまま、恭子は北村先輩の家を後にしてしまったのだった。

 その夜、北村先輩から電話があった。
「さっきは、いきなり変なことしゃべっちゃって、本当にごめん。もう、あのことは話さないから…」
先輩は、そう弁解した。しかし恭子は、
「ううん、いいの。先輩がそんな秘密を話してくれて、私とってもうれしかった。それに私、縛られても…、いいよ…。軽くだったら…」
そう口にしたのだ。
 恭子の突然の告白に、
「ほんとか?恭子…。縛っても、いいのか…?」
驚いた口調で、先輩は聞き返した。
「先輩が興味あるんだったら、ちょっとぐらいいいかな、って思ったの。でも、痛くしないでね」
恭子は照れるように、笑いながら答えた。そして、また会う約束をしてから電話を切った。

 実は恭子自身、女性を縛って興奮する男がいる、という知識がなかったわけではなかった。
性に目覚め始めた中学生のころ、親の本棚を探して、そういう種類の雑誌を見つけたことがあったのだ。最初は、普通のアダルト雑誌だと思った。しかしその雑誌を開いてみると、女の人が、恥ずかしい格好のまま裸で縛られたり、ロウソクを垂らされたりしている写真が、たくさん掲載されていたのだ。
 そんな写真を見て最初は驚いた恭子も、その女性たちの感じ入っている表情を見て、だんだんと興味がわいて来た。その雑誌に載っていた小説を読んで、恭子はこれがSMという行為であり、このようなことをすることで、快感を得られる男女がいることを知ったのだった。
 やがてオナニーを覚えた恭子は、ただ男性を思い浮かべるのではなく、あの写真のシーンを自分に重ね合わせながら、オナニーするようになっていた。もちろん、そんなことは誰にも話したことはない。自分はもう、変態になってしまったのではないかと、不安になりながらもやはり、あのいやらしく、官能的なSMの世界が、恭子の脳裏を離れることはなかった。

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