ある日、あるSMサロンで3
 そのあと、いったん縄をほどかれてから、今度は長椅子の上に寝かされると、両足は上に固定され、アソコもお尻の穴も丸見えの格好に縛りつけられました。男の人は、僕のアソコとお尻の穴に、ヌルヌルのローションを塗りつけると、アソコをシゴきながらお尻の穴にも指を入れてきます。
「気持ちいいのか?」
 男の人は、僕の目をのぞきこみながら聞いてきます。
「あぁっん、キモチいいです。おちん○んも、お尻も気持ちいいっ」
 男の人の絶妙な指遣いですっかりマゾの女の子になってしまった僕は、いつもは絶対出ないような高いトーンの女の子の声を出して、思い切り感じていました。お尻の内側をじっくり触られながら、アソコも最大に勃起しています。
 そのうちフワフワとした感覚が下半身から全身に広がってきて、
「イッちゃいますっ」
と報告しながら、僕は恥ずかしい格好のままでドクドクと放出してしまったのでした。
 イッちゃうと気分がさめる事が分かっているようで、その方はすぐに縄をほどいてくれ、いろいろと始末してくれたあと、
「じゃ、またな」
と、軽く抱きしめてくれてから、僕にシャワーを浴びるように促しました。
 この日は、ハードに縛られるという訳ではなかったですけど、恥ずかしいところを全部見せられて、僕的には大満足の一日になりました。
 最近、Sの気持ちが芽生え始めています。待合室で待ってる時に後から入ってきたMの子が、緊張でガチガチになって正座しているのを見て、昔の僕みたいだなぁと思いました。優しく導いてあげたい気分になっていたのです。
ある日、あるSMサロンで 完
P.S. 最近では「『薔薇族』編集長」(伊藤文学 著、幻冬舎アウトロー文庫)という、30年以上も前に日本で初めてゲイ雑誌を発行した人の書かれた本が、いろんなエピソードなどあって興味深かったです。ゲイの存在に光を当てた苦労と興奮の日々が生々しくつづられています。ここではとても紹介できないような内輪話などもあり、どんどん引き込まれました。ホントに偶然なのですが、この編集長が住んでいるご自宅は、僕の家からすぐそばの所なのです。
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