ある日、あるSMサロンで2
すると、急に待合室のカーテンをめくって、一人のS男性が入ってきました。たぶん後から来たお客さんなのでしょう。その男性は僕が全裸でいるのを見て、
「縛られたいのか?」
と、ニヤニヤしながら聞きました。僕が恥ずかしそうにうなずくと、その方は早速縄を取り、まず僕の手首を上から吊るすように縛り、Yの字の格好にしました。無防備なアソコが丸出しです。それからすぐに両足も開いて縛られ、僕は全裸で大の字のまま、男の人に乳首をつねられたり、洗濯バサミをはさまれたり、キスされたり、アソコをしごかれたりと、すっかりM調教を受けていました。思いがけない展開です。
僕は腰をクネらせながら、少し目を閉じ、イヤらしい顔つきで、男の人の責めや愛撫やキスを受け入れていきました。
ふと気づくと、目の前の椅子に男の人が座って、こちらを鑑賞しています。先ほど僕がカップルのプレイを見て楽しんだように、その人も僕のイジめられている様子を眺めながら、笑みを浮かべているようです。初めてのSMサロン体験で分かったように、僕は自分が責められているのを誰かに見られても、スゴク興奮してしまうのです。僕はハダカで大の字に縛られたまま、腰をイヤラしく動かし、その人の顔を見つめながら、
(全部見て下さい…)
とおねだりするようなM女の気持ちになっていました。
もし僕がホントに女性だったら、なかなかこういう場所も見つからないでしょうし、そういう意味では、こんなM女気分を味わえるというのは、むしろM願望を持つ女性以上に恵まれているのかもしれません。恥ずかしい姿を見てもらいたいという露出願望まで満たされながら、僕はSの方にいろいろと責められていったのです。薄暗い照明の中で、ゆっくりと時間が流れ、それはウットリとするようなひとときでした。
戻る つづく
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