ある夜の出来事4
僕は全裸で逆さまにYの字で吊るされ、マスターにお尻の穴を触られるという、限りなく至福の時間にいました。マスターは、指先を僕のお尻に出し入れしながら、ペニスも触り始めます。たくさんの男の子を調教してきたのでしょう、さすがにマスターの指使いは格別でした。固くギンギンに勃起したペニスをしごかれ、お尻の穴もいじめられ、ゾクゾクとわきあがる快感で、僕の身体はとろけそうになっていました。
ビデオや写真でM女が吊るされ責められる姿を見て、僕はその快感を、自分なりに想像していたつもりでした。しかし実際に体験してみると、その快楽は、やはり桁違いのものでした。縛られて自由にならない身体に与えられる快楽、それは、ある意味で究極の快楽と呼べるのではないかと思います。余計な事を考える事なく、心の全ての部分で、その快楽を味わうことができるのです。わずらわしい日常や自分の肉体から解放されて、自分の全てのエネルギーを、その快楽を味わうために使うことのできる幸福、とでも書けば、その快楽のレベルが分かってもらえるのかもしれません。
「んんっ、はううっん」
僕はいやらしい声をあげ、逆さまに吊るされた身体で悶えました。もう、自分の身体がどうなっているのかも、ハッキリとは分からない状態でした。あえて言うなら、身体がペニスとアヌスを中心に、もやもやとした大きな球になってしまったような気分です。そしてその球は、どんどん熱く、そして大きくふくらんでいったのです。
そのうちにマスターは、ズボンのベルトを緩めると、
「ほらっ、くわえろっ」
と、自らのペニスを僕の口もとに差し出しました。
唇に触れたマスターの先端を、僕は舌でなめまわし、口に含みました。そして、僕の気持ちが伝わるように、せいいっぱいの愛情をこめて、フェラチオを始めたのです。男性のペニスを丁寧になめ上げる、フェラチオすることは、僕にとって最高の変態行為の一つです。そしてそれは、僕が完璧にマゾの女の子に変わるスイッチでもあるのでした。しかも今回は、逆さに吊るされているのです。僕は限りなくイヤらしく、そしていとおしい気持ちで、マスターのペニスをしゃぶり、舐め回していきました。
全裸で逆さまに吊るされ、ペニスとお尻の穴を責められながら、マスターに御奉仕できる、そんな夢のような光景が、現実になっていました。僕は、いやらしいマゾの女の子なのです。裸で逆さ吊りにされ、恥ずかしく勃起したペニスとお尻の穴をさらけ出し、気持ちよくして頂きながら、マスターのペニスをしゃぶる、淫乱なメス犬なのです。そんなイヤらしい自分の姿を、頭の中でも思い描きながら、僕は極限まで高められていきました。興奮と妄想が合わさって、その快楽は最高潮に達していました。
そのうち、僕の身体ははちきれそうになり、次の瞬間に、僕はドクドクと射精してしまいました。マゾとして最高の満足を与えられた僕は、完全に無になっていたのです。
戻る つづく
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