プライベート調教1

 全裸でお尻に太い張り型を入れられ、縛られた格好で、僕は隣の部屋にひっぱられていきました。男の人はずっと服を着たままです。僕はもう、完全にマゾ奴隷の心境になっていました。
 その部屋には、鉄パイプで組んだ、四角い枠が立てられてありました。まず両手を片方ずつ、右上、左上の角に吊り上げられるように縛られました。そのあと、両足をひらいて縛りつけられました。僕は、両手両足をいっぱいに広げたまま、Xの形でその枠に吊り下げられてしまったのです。
 身体が宙に浮くような縛りを体験したのは初めてでした。痛みと被虐の快感がバランスして、ふわふわと、何とも言えない快楽の世界に入りました。すると男の人が大きな鏡を目の前に置き、僕に、それを見るように言いました。目の前には、身体を縛られ、両手両足をいっぱいに開かれたままで吊るされている、僕自身の恥ずかしい姿が写っていました。お尻には太い張り型が差し込まれ、勃起したペニスからは、いやらしい汁が垂れ落ちています。
「ほらぁ、よく見てみろ、お前の恥ずかしい姿を」
男の人は、僕のペニスをしごきながらそう言いました。そして、吊り上げられた身体を揺らすように動かします。
「はあぁ…」
 痛みと快感がごちゃまぜになり、僕はいやらしいよがり声をあげていました。口はだらしなく半開きになり、よだれが落ちていきました。
「おまえは変態だなぁ、こんなことされて恥ずかしくないのか?」
 そんな言葉を何度もかけられながら、ペニスをしごかれ、お尻に入った張り型を動かされました。
 考えられないような恥ずかしいことをされているのに、僕の頭の中からは、だんだんと羞恥心が消えていきました。固く勃起したペニス、それはもう、身体の恥ずかしい部分ではなく、僕そのものでした。男の人に、ぬるぬるとしたオイルにまみれたそれを握られ、前後にしごかれるとき、僕は自分の全てが愛されている気分になっていました。そして、お尻いっぱいにふさがれた張り型を感じる時、身体の奥を満たすその感覚は、僕の心をも満たしていったのです。
つづく
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