やがて車は、高速に乗り入れた。路面の段差をタイヤが乗り越える、ガタンガタンという規則的な振動が続く。なぜか修学旅行のバスの雰囲気が浮んで来たりする。
1時間ほど走ると、車はサービスエリアに到着した。車も高速も利用しない僕には全然なじみのない場所だが、広い駐車場やレストラン、売店やトイレなどがある、高速道路の休憩地点だ。
それまでは運転していたので桃子に触るのはガマンしていたのだが、ここに来て僕の欲望はムラムラと高ぶり、桃子の感じる場所を少しずつ触りはじめてしまった。窓に目隠しがしてある後部座席に移動し、僕たちはかなりエッチなレベルまで進んだ。さすがに挿入はしなかったものの、僕の指先には、桃子のヌルヌルした愛液が絡みつき、桃子は身体を震わせながらイってしまった。
何だか満足してしまったので、僕たちは外にも出ずに、そのままドライブを続けた。車は高速を下りて、曲がりくねった海ぞいの道を走って行く。窓から見える伊豆のリゾート地が素敵だ。でも、あまり外を見ていると酔ってしまいそうなので、僕は前を向いたり桃子の運転ぶりを眺めたりしていた。
ハンドルを握る桃子の腕には、僕がつねって紫色になっている部分がいくつもある。それが僕との証に思えて安心するそうだ。他にも桃子の身体には、セックスの途中でせがまれて、僕が噛んだ歯形の跡が、いろんな場所にあるのだった。
やがて車は、海のよく見える部屋に着いた。荷物を置くと、僕たちはすぐに抱き合いながら、ベッドに倒れこんだ。メイド服のままスカートをめくり上げ、パンティーをずらし、そのまま一気に一つになる。また欲望を満たすと、ご飯、桃子の持って来たワイン、そして、ベランダにある露天風呂。
海が良く見える。ヒノキの浴槽に溜まった湯が、板張りの洗い場にあふれている。
「そこにオシッコしてよ」
僕は、洗い場に置いてある木の桶を指さした。
「うん」
桃子は桶にまたがってしゃがみ、タップリと放尿した。
「じゃあ、頭からかけてみて」
「う、うん…」
桃子は一瞬顔をゆがめたが、オシッコのたまった桶を頭の上まで持ち上げ、そして、ゆっくりと傾けた。
桃子のオシッコが、髪の毛を濡らし、顔を濡らし、身体を流れ落ちていく。桃子は全てを失ったように呆然とした表情で、しかし、しっかりと僕を見上げている。僕は、涙でウルウルしている桃子の瞳を見つめていたが、そのうちに、桃子の頭の上からオシッコをした。身体の芯まで染み込むように…。
髪の先からポトポトとオシッコのしずくを垂らす桃子を、僕は強く抱きしめながら、長くて長い口づけをした。