サークル部屋を見つけ、ノックしてドアを開けると、そこには二人の女性がいました。先ほどのショートカットの女の人と、もうひとりは、色白で髪の長い、とても綺麗な人でした。二人は、長いソファーに、並んで腰かけていました。
「ほら、いま話してた、裸のままオナニーしてた子よ」
ショートカットの先輩は、髪の長い女の人に、そう耳打ちしています。その言葉を聞くと、私の顔は恥ずかしさで真っ赤になって、私は下を向いてしまいました。
「よくいるのよ、トイレでオナッてる子。あなたのいやらしい声も、実はずっと聞いてたの」
その先輩は、そう付け加えました。
髪の長いほうの先輩が、私に静かに近づいて来ると、私の頬を撫でながら言いました。
「白ゆりクラブへようこそ。私が部長の麗子。そして、彼女が副部長のナツキよ」
私はかろうじて、
「わ、わたしは千夏です。よろしくお願いします」
と口にしました。すると麗子さんは、
「ふふっ、もうお願いされちゃった。可愛いわね…。あなた、ここが何のサークルか、わかってるの?」
と、聞きました。
私が何も言えないままで緊張していると、麗子さんはドアの近くに置いてあった椅子を指さして、
「まぁ、そのイスに座って。ここは、あなたのような子が集まってるサークルなの」
と言ったのです。それを聞いてもまだ何のことかわからずに、きょとんとしたまま、私は椅子に座りました。
「あなた、さっきはどんなことを思い浮かべながら、オナニーしてたのかしら?私たちに聞かせてくれる?」
いきなり、麗子さんが私にたずねました。
私がうつむいたままで何も言えないでいると、ナツキさんが、入り口のドアのカギをガチャッと掛けてしまったのです。
「ほらっ、いやらしいこと考えてオナッってたんだよね。もう誰も入って来ないから、安心して言ってごらん」
ナツキさんは、そう促しました。