「おはよー。昨日は大丈夫だった?」
 次の朝、ミサキが登校すると、ユキがさっそく話しかけてきた。
「真理子センセイから電話あったでしょ?どんなこと話したの?」
「うん、まあ、世間話とかいろいろ…」
会話の中身を聞きたがるユキの問いかけを、ミサキは適当にごまかした。
(先生がレズだったなんて、言えないよね…)
ミサキは、心の中で苦笑いしながら思った。
 その日は、真理子の授業があった。教壇に立つ真理子の姿を見ながら、ミサキは昨日見た夢を思い出していた。
(女の人に抱かれるって、どんな感じなんだろう…。優しくしてくれるんだったら…)
真理子との行為を想像している自分に気がついて、ミサキは恥ずかしくなった。
 授業が終わり、教室に戻ろうとすると、ミサキは真理子に呼び止められた。
「ミサキちゃん、元気そうでよかったわ」
 真理子に見つめられ、手をぎゅっと握りしめられると、ミサキはまるで、さっきの想像を見すかされているようで、逃げ出したい気分になった。

 その夜、ミサキは何となくもやもやしていた。勉強机に向かいながら、持っていたペンの後ろを、スカートの上からそっと割れ目に押し当てる。それは、友達から聞いたやりかただった。ミサキは、ペンを持ったまま、腰を小さく、前後に揺すってみた。
「ううん」
そんな刺激でも、ミサキには充分だった。
「ああっ」
 ちょっと後ろめたい気がしながらも、快楽には勝てなかった。かすかに声を出しながら、ミサキはオナニーに没頭していった。このごろ感じやすくなって来た乳首にも、自然と手が伸びる。
 ミサキの頭には、なぜか真理子に洋服を脱がされるシーンが浮かんで来た。昨日の夢の続きなのだろうか?私がそんなことを望んでいるの?ミサキは最初とまどったが、そんなことを想像しながらオナニーするのも悪くはなかった。
 想像の中で、ミサキは真理子にブラウスをやさしく脱がされ、ブラジャーの上からおっぱいを触られていく。本当に真理子に抱かれている気持ちで、ミサキはオナニーを続けた。

 そのとき突然、携帯の呼び出し音が鳴った。

続く
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