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”私、あなたたちの事、知ってます。今から、私も、そこに行きたいです。行ってもいいですか?”
という書きこみだった。
「この子は、お前たちを知ってるらしいよ。おんなの子かな?」
真理子と千夏は、不安そうに顔を見合わせる。
警備員は返信の書きこみをした。
”君は女の子かい?この子たちの知り合い?”
返事はすぐに書き込まれた。
”はい、女です。たぶん、二人の、クラスメート。場所も分かります。”
「ほら、お前たちと同じクラスだって、言ってるぜ。世界は狭いなぁ」
「ほ、ほんとに私たちのこと、知ってるの…?」
不安そうに真理子が口にした。
「ホントだったら、来るかもな。ちょっと呼び出してやろう」
警備員は、その子を呼び出す書きこみをした。
”じゃあ、今から、行きます”
すぐに、そう返事が書きこまれた。
「お前たちの同級生なら、またイヤらしいんだろうなぁ。でも、ホントに来るとは限らないけどな。たぶんイタズラだろうよ」
誰だかさっぱり見当がつかない二人も、今はなすすべもなく時の過ぎるのを待つしかなかった。
「でも、もし私たちのこんな姿を見てたんなら、その子もウンチやオシッコに興味があるコよね」
千夏が言った。
「うん…、でも、きっと来ないよ」
しばらくの時が過ぎ、何も起こらないので警備員は言った。
「じゃあ、そろそろ今日はお開きにしようか。お前たちは、どこで身体を洗うつもりだったんだ?そうか、プールのシャワーだろう」
二人はうなずいた。
「また時々可愛がってやるよ。こんどはもっとキレイな身体の時に」
警備員はイヤラしい笑みを浮かべた。
「じゃあ…、私たち、今日は帰っていいでしょうか…?」
「あぁ、いいさ。変態写真もたっぷり撮れたし。またお世話になるよ」
二人がよろよろと立ち上がった時、遠くから走ってくる人影が見えた。女の子らしい。年格好も、二人と同じくらいに見える。
「もしかして、さっきの書きこみの子!?」
千夏が声をあげ、三人はその子の姿を見守った。遠目にも、三つ編みのリボンがゆれているのが分かる。警備員はライトを照らしてみた。
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